PerlやPythonなどをサポートする動的言語向け仮想マシン「Parrot 3.0.0」リリース

 動的言語向け仮想マシン「Parrot」を開発するParrot Foundationは1月18日、最新版「Parrot 3.0.0」(開発コード「Beef Stew」)を公開した。Parrot FoundationのWebサイトより入手できる。

 Parrotは、コンパイラとランタイムの分離を図ったPerl 6向けの実行環境としてスタートしたプロジェクト。Perl 6以外に、PHP、Python、Ruby、JavaScriptなどの動的言語もサポートする。

 Parrot 3.0.0では、コア部分の変更を含むメジャーアップデート版となる。「parrot/api.h」にて新たに組み込みAPIが追加されているほか、Packfileモジュールの改善や、ファイルI/Oおよび環境変数、プログラム名、コマンドラインパラメータでのUnicodeサポートの改善などが行われている。また、Parrot STRING型およびParrotのオブジェクトであるPMC型の情報をgdbで表示させるためのgdb pretty-printersサポートも実験的ではあるが提供されている。

 また、コア部分での強化に加え、ドキュメンテーションやテスト面でも多数の改善が加えられている。

 開発チームによると、2月中旬には「Parrot 3.1」をリリースする予定とのこと。

Parrot Foundation
http://parrot.org/