iOS 5をサポートした「MonoTouch 5」が登場

 米Xamarinは10月12日、.NET開発者向けのiOSアプリケーション構築ツール「MonoTouch 5」を発表した。iOS 5に対応、「iCloud」などの最新機能を活用できる。

 MonoTouchは、C#と.NETを使ってiPhoneやiPadなど米AppleのiOS端末で動くアプリケーションを構築できる商用ツール。Cocoa TouchやObjective-Cのスキルなしに、ネイティブAPIを使ってアプリを開発できる。

 MonoTouch 5では、iOS 5で導入されたAPIと機能に対応した。クラウドサービスiCloud、Twitterの統合、Apple TVを使って大画面に向けた動画ミラーリングが可能になった「AirPlay」、購読している新聞などのアプリを集める新しいホーム画面フォルダ「Newsstand」などの機能を活用できる。新機能としてXCodeデザインツールに導入されたユーザーインターフェース設計「Storyboards」にも対応した。

 最新の「Core Image API」により、写真や動画へのエフェクト、赤目補正、顔認識など、ビルトインの画像処理機能にもアクセスできる。また、「MonoTouch Bluetooth API」により、外部の端末や周辺機器とBluetooth通信ができる。

 MonoTouchの利用にはAppleの「XCode 4.2」と「iOS 5 SDK」、Xamarinの「MonoDevelop 2.8」が必要。開発したアプリケーションをデバイスでテスト・実装するには「iPhone Developer Program」に加入する必要がある。年間サブスクリプション価格は399ドルから。無償のトライアルも用意している。

米Xamarin
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