ゲームSDK「XNA」をiOSにポーティングした「ExEn」、プレビュー版がリリースされる。Android版も開発中

 米Microsoftのゲーム開発向けのSDK「XNA」をiOS、Silverlightにポーティングするオープンソースプロジェクト「ExEn」がプレビュー版をリリースした。正式版ではAndroid向けも加わる予定という。

 ExEnはオーストラリアの個人開発者、Andrew Russell氏が3月にローンチしたプロジェクト。ライセンスはMS-PL。Russell氏はプロジェクト開始にあたり、自身のサイトとRocketHubを利用して一般から1万ドルの資金調達に成功している。

 XNAはMicrosoftが無償で公開しているゲーム開発技術で、Windows、Xbox 360、Windows Phone 7で動くゲームを開発できる。ExEnはMonoTouch、Mono for Androidなどのオープンソース技術を利用し、XNAを利用して開発したゲームをiOS、Android、Silverlightに対応させることができる。

 Russell氏によるとプレビュー版ではAndroidはまだ非対応だが、正式版での実現に向けて現在作業中という。正式版は7月21日に公開の予定となっている。

 プレビュー版はプロジェクトに出資した人のみに公開となる。現在、Russell氏のWebサイトでは、ExEnソースコード、バグトラッカー、Wiki、メーリングリストにアクセスできるプレリリースプログラム、それにExEn Projectに貢献できるプログラムを展開している。プレリリースプログラムの参加には1開発者あたり100ドルの寄付が必要。ExEn Projectの貢献では、金額は特定していない。

 Russell氏はまた、Mac OS X対応と3Dゲーム対応のための資金も受け付けている。

ExEn
http://andrewrussell.net/exen/