CentOS 6ついにリリース、Red Hat Enterprise Linux 6から遅れること8か月

 CentOS開発チームは7月10日、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6」互換のLinuxディストリビューション「CentOS 6」を公開した。i386版とx86_64版を用意、CentOSのWebサイトより入手できる。

 RHEL 6は2010年11月に公開されており、そこから約8か月遅れてのリリースとなる。CentOSはRed Hatの再配布ポリシーに従う形で開発・無償配布されており、RHELと100%のバイナリ互換を目指している。CentOS 6では新しいビルドシステムが採用されているが、そのためにリリースが遅れたという事情もあるようだ。

 RHELからの変更箇所は、Firefox、インストーラーのAnanondaなど11箇所。Red Hatが権利を持つロゴの削除や、文言の変更などが主となる。なお、RHEL 6では仮想化、拡張性など多数の機能強化が行われている。ハイパーバイザーはXenからKVMとなり、最大CPU数は4096、物理メモリは64TBをサポート、リソースのグループ化機能も用意する。

 Red Hatは5月にRHEL 6.1を発表しているが、CentOSでは今後、バージョン6.1のリリースに向けての準備を進めるとしている。

CentOS
http://www.centos.org/