米Red Hat、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 5.7をリリース
米Red Hatは7月21日、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 5.7」を発表した。対応アーキテクチャはIntel、AMD、POWER、IBM System z。安定性の強化や、RHEL 6系で導入された新機能のバックポートなどが特徴となる。
RHEL 5.7は、2007年にリリースしたバージョン5系の最新版となる。RHELのライフサイクルは7年で、ほぼ年2回ペースでアップデートが行われている。なお、Red Hatは2010年秋に最新メジャーバージョン「Red Hat Enterprise Linux 6」をリリースしている。
RHEL 5.7では仮想化、セキュリティ、ネットワークなどの分野で強化が図られ、柔軟性や安定性が強化された。仮想化では、「KVM」でのゲストのライブマイグレーションが高速化されたほか、Xenについても32ビットドメインにおけるゲストのパフォーマンス強化など、性能と拡張性などの面から強化が図られている。セキュリティでは、セキュリティコンテンツ自動化プロトコル(SCAP)のオープンな実装「OpenSCAP」をサポート、セキュリティアップデートのインストールや設定などを標準的な手法で確認できるという。
autofs向けネットワークブリッジとLDAP機能を追加、エンタープライズ環境でユーザーのファイルシステムの中央管理を改善するという。可用性では、Cisco UCSとVMware環境でクラスタの信頼性を強化するフェンシング機能が追加されている。
このほか、2011年5月にリリースしたバージョン6.1の機能であるSubscription Managerが加わった。X.509認証を用いたサブスクリプション管理で、追跡機能を利用してサブスクリプション管理やソフトウェアのアップデート管理などを容意に行える。
米Red Hat
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