英CanonicalがIVIの標準団体GENIVIに参加、「Ubuntu IVI Remix」を開発へ

 英Canonicalは車載情報エンタテインメント(IVI)端末の標準プラットフォーム団体「GENIVI Alliance」に参加することを発表した。IVI向けUbuntu「Ubuntu IVI Remix」を作成する計画も明らかにしている。

 GENIVI Allianceは、IVIに向けたオープンソースのリファレンスプラットフォーム開発と普及を目標とする非営利団体。2009年3月、独BMW Groupなどの自動車メーカーや米Intel、米Wind Riverらが立ち上げた。

 CanonicalはGENIVIに参加し、IVIプラットフォーム技術のUbuntu IVI Remixをメンバー企業に提供する。Ubuntu IVI Remixは「Ubuntu Core」をベースとし、IntelおよびARMアーキテクチャをサポートする。Ubuntu Coreは次世代の組み込みネット端末向けで、タッチ操作やCanonicalが提供するオンラインサービス「Ubuntu One」との同期サービスなどの特徴を持つ。メンバー企業はUbuntu IVI Remixを土台に利用し、ユーザーエクスペリエンスにフォーカスして顧客向けに端末を開発できるという。

 CanonicalはIVI Remixのリリース時期については明らかにしていない。GENIVIは2010年、Linux FoundationのモバイルLinuxプラットフォーム「MeeGo」を採用することを発表している。

英Canonical
http://www.canonical.com/

GENIVI Alliance
http://www.genivi.org/