MeeGo 1.1リリース、ネットブック、ハンドセット、IVI向けに一挙公開

 非営利団体Linux FoundationのMeeGo開発チームは10月28日、Linuxベースのモバイル向けプラットフォームの最新版「MeeGo 1.1」を公開した。AtomとARM v7に対応、さまざまなモバイルカテゴリに向けたプラットフォームを提供する。

 MeeGoは、米Intelの「Moblin」とフィンランドNokiaの「Maemo」をマージさせたプラットフォーム。プロジェクトは2010年2月に発足し、Linux Foundationの下でホスティングされている。ネットブック、ハンドセット(携帯電話)、車載情報デバイス(IVI:In-Vehicle Infotainment)、インターネットTV、メディアフォン(IP通信機器)など幅広いカテゴリ向けとしている。

 最新版には、共通のOSコア「Core OS 1.1」と開発ツールキット「SDK 1.1」(ベータ版)を中心に、「Netbook UX 1.1」「In-Vehicle Infotainment UX 1.1 」「Handset UX 1.1」が含まれている。バージョン1.0ではばらばらにリリースされたネットブック、ハンドセット、IVI向けユーザー環境が同時リリースとなった。

 Core OS 1.1はLinuxカーネル2.6.35をベースとし、X.Org 1.9、Web Runtime、Qt 4.7、Qt Mobility 1.0.2などで構成され、アドレス帳、位置情報、メッセージング、マルチメディア、センサーなどの基本機能を提供する。開発者はSDKを利用して、Netbookなどさまざまなデバイスに特化したアプリケーションを構築できる。

 各コンポーネントはMeeGoのWebサイトより入手できる。NokiaのMaemoベースのスマートフォン「Nokia N900」向けのイメージも公開されている。

MeeGo
http://meego.com/