Ubuntu 11.04ではNetbook Editionを統合、「Ubuntu」と「Ubuntu Server」の2エディション構成に

 英Canonicalは3月9日、2011年4月に予定している「Ubuntu 11.04」(Natty Narwhal)より、エディション体系を変更することを明らかにした。「Netbook Edition」はデスクトップ版と統合され「Ubuntu」となり、既存の「Ubuntu Server」との2エディション構成となる。

 エディションが導入されたのは2005年のことで、当時ローンチしたサーバー向けと区別する必要があったため。その後、ネットブックブームがあって「Netbook Edition Remix」が加わった。

 だが、Canonicalは「デスクトップはもはや秀でたクライアントプラットフォームではない」、「ターゲット技術に向けてエディションをネーミングすることは、トレンドを追いかけることになる」と説明。ノートPC所有ユーザーの中には、Netbook Editionは自分向けではないと考えて「Laptop Edition」を探す人がいるなど、混乱もあったという。

 これらに加え、「新しいUbuntuシェルの導入により、PCのフォームファクタに関係なく同等に動くUIがある」とも述べている。Ubuntuは2010年5月に新UI「Unity」を発表しており、11.04よりGNOME Shellに変わってUnityベースにすることを明らかにしている。

 そういった背景から、11.04以降はPCやネットブック向けのUbuntuおよびサーバー向けのUbuntu Serverの2エディション構成とすると説明している。

 この変更についてCanonicalは、ネットブックからの撤退ではなく「シンプルにするため」と強調している。また、ダウンロード統計から見るとネットブックへの興味は増加しているとのことだ。

英Canonical
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