Javaの開発者James Gosling氏が米Googleに移籍
James Gosling氏は3月28日、同日より米Googleで勤務を開始したことを自身のブログで明らかにした。Googleでの役職や仕事内容については、「まだわからない」と記している。
Gosling氏は1990年代前半、米Sun Microsystems勤務中にJavaを開発したことから、「Javaの父」としても知られる人物。そのSunが2010年1月に米Oracleに買収されたことを受け、Gosling氏もOracle勤務となった。Sunではフェローを務め、開発者製品グループでCTOに就いており、Oracleではクライアントソフトウェア担当CTOを務めた。だが、買収から約2ヶ月後となる2010年4月2日にOracleを退社していた。
Gosling氏は当時、Oracle退社の理由について、「正確な理由を書くことは有害無益なこと」として明確にすることを避けていた。そして、次の仕事を探す前に休暇をとるつもりであると記していた。
28日付けのブログでGosling氏は、他の多くの素晴らしい可能性に「ノー」ということは難しかったと書いている。Google勤務となることについて、詩人Robert Frostの『行かなかった道』(道が二つに分かれていた分岐点で、二つの道のうち、だれも歩んでいない道(less traveled by)を選んだという詩)に対比し、自身は「多くの人が歩いた道(more traveled by)を選んだ」と書いている。
Gosling氏はカナダ出身で、カナダのカルガリー大学の後、米国のカーネギーメロン大学で博士号を取得している。
Oracleは2010年8月、AndroidはJavaの特許と著作権を侵害しているとしてGoogleを提訴している。
James Gosling氏のブログ
http://nighthacks.com/roller/jag/
米Google
http://www.google.com/