X.org、「X Server 1.10」をリリース

 X.Org Foundationは2月26日、X Window Systemのオープンソース実装「X Server 1.10」をリリースした。プロジェクトのWebサイトでソースコードが公開されている。

 X Server 1.10は、2010年8月の「X Server 1.9」以来となるリリース。バージョン1.8より開発プロセスを変更しており、6カ月サイクルでのリリースを導入している。

 X Server 1.10はバグ修正がメインのリリースだが、OpenGLアプリケーションとXレンダリング間の同期を強化する「Fence」と呼ばれるインターフェイスの導入など、いくつかの新機能も加えられている。Fenceは米Nvidiaの開発者による貢献となる。

 ただし、画像のリサイズや回転を行う「RandR(Resize and Rotate)」の最新版(バージョン1.4)やマルチタッチ対応で期待されていた「X Input」の最新版(バージョン2.1)など、いくつかのコンポーネントについては統合が見送られている。

X.Org Foundation
http://www.x.org/

「X Server 1.10」ダウンロード
http://xorg.freedesktop.org/archive/individual/xserver/