Linuxユーザーのグラフィック環境調査──半数以上が「X.Org 7.4」利用、ハードはNvidiaが人気
Linux情報サイトのPhoronix Mediaは12月22日、Linuxグラフィックに関する年次調査を発表した。最新の「X.Org 7.4」を利用している人は54%となったほか、米Nvidia製のハードウェアを好む傾向などが浮き彫りになった。
この調査は、11月中旬から1ヶ月間、同社Webサイトで読者を対象に行ったもの。X.Org、Linuxデスクトップの利用、グラフィックハードウェアなどについて11項目の質問を並べたところ、14,000人を上回る回答があったという。
使用しているX.Orgは、「バージョン7.4」が53.99%と最も多く、次いで「バージョン7.3」(27.5%)だった。7.4は今年9月にリリースされたばかりだが、「Ubuntu 8.10」「Fedora 10」「openSUSE 11.1」などに含まれている。X.Orgで最も興味がある機能としては、「カーネルモードセッティング(KMS)」が27.1%で最多、次いで「動画機能の強化」(21.26%)、「Direct Rendering Infrastructure 2(DRI2)」(20.37%)となった。Phoronixでは、KMSは2009年、Linuxカーネルでの対応が進むと見ている。
ハードウェアでは、使用中のビデオアダプタは「Nvidia」が41.11%でトップ、次いで、「ATI/Advanced Micro Devices(AMD)」が32.24%、「Intel」が21.88%となった。ビデオドライバの入手方法については、61.52%が「ディストリビュータのレポジトリ」と回答、「メーカーのWebサイト」は23.01%だった。
用途については、「ビデオ再生」が37.9%と最も多く、「デスクトップ効果」(23.11%)、「ゲーム」(22.54%)と続いた。
米Phoronix Media
http://www.phoronix.com