Apple TV 2でフルHD動画の再生を可能にするARM版XBMC登場

 オープンソースのメディアセンター「XBMC」開発チームは1月20日、iOS向けのXBMCを公開した。最新のAppleTVやiPad、iPhone 4で動作するが、インストールには端末のJailbreakが必要となる。

 XBMC(Xbox Media Center)はGPLで公開されているメディアプレイヤーアプリケーション。当初は米MicrosoftのXbox向けに開発されていたが、現在はWindowsや各種Linuxなど幅広いプラットフォームに対応する。。

 iOS向けはユーザーからのニーズを受けて開発したもので、「初のARMベース向けリリース」と称している。すでにx86ベースの初代「Apple TV」にはポーティング済みだが、最新のApple TVはARMベースの「A4」プロセッサを採用している。Apple TVの動画再生機能は解像度が720pまでの動画をサポートしているが、Apple TV向けのXBMCでは1080p動画の再生が可能となった。フォーマットもiTunes互換に限定されず、さまざまな形式のファイルを再生できるという。

 iPadとiPhone向けは、Jailbreak環境向けのアプリケーション配布環境「Cydia」から入手できる。ほかのアプリと同様に起動し、ほぼすべてのフォーマットでハードウェアアクセラレーションを利用できるという。

 インストールにはJailbreakが必要。XBMCのWebサイトでは、インストールガイドを用意している。

XBMC
http://xbmc.org/

XBMCのダウンロード
http://sourceforge.jp/projects/xbmc/releases/