「MediaPortal 1.0」リリース、「Media Center」に対抗

 オープンソースのデジタルビデオレコーダープロジェクト、MediaPortalの開発チームは12月22日、「MediaPortal 1.0」をリリースした。Windows XP/Vista、Windows Media Center Edition 2005をサポート、プロジェクトのWebサイトより無料でダウンロードできる。

 Media Portalは、米Microsoftの「XBox」向けメディアセンターを開発する「XBox Media Center(XBMC)」から派生したプロジェクト。XBoxプラットフォームに限界を感じた開発者がWindowsで動くメディアセンターを開発しようと2004年にスタートした。コードはGPLの下で公開されており、「Windows Media Center」の代替として知られている。

 TV機能としては、DVB-T/DVB-C/DVB-S/ATSC、それにアナログTVに対応、複数のチューナーのTVカードをサポートし、高度なパーソナルビデオレコーダー(PVR)、チャンネルガイド、TVガイド検索などの機能を持つ。HDTVとAC3をサポート、1万以上のチャンネルに対応可能。

 動画では、PCが対応するコーデックのものであれば、あらゆる動画ファイルの再生が可能、IMDBからビデオ情報を自動で取得したり、内蔵/外付けDVDプレイヤーによる再生、オンスクリーンディスプレイ(OSD)による操作などの機能を持つ。

 このほか、写真、音楽、ラジオなどのメディアを管理でき、RSSフィードや天気予報、外部プラグインによりゲーム、電子メール、IMなどのプログラムも起動できる。

 開発チームによると、次期版となる「MediaPortal II」(開発コード名「Infinity」)はコアアプリケーションのコードを書き換えたまったく新しいものになるという。

「MediaPortal」公式サイト
http://www.team-mediaportal.com

「MediaPortal 1.0」ダウンロード
http://www.team-mediaportal.com/download.html