コミュニティベースのSolarisディストリビューション開発プロジェクト「Project OpenIndiana」発足
Illumos Foundationは9月14日、「OpenSolaris」ベースのオープンなディストリビューション開発プロジェクト「OpenIndiana」を発表した。同日、OpenSolarisビルドを土台としたテスト用の開発ビルドもリリースし、プロジェクトを始動させた。
OpenIndianaはSolarisのソースコードとコミュニティによる拡張を組み合わせたもので、その意味で「Solarisのフォークではなく、“Spork”(先割れスプーン)といえるものだ」と述べている。OpenSolarisは米Sun MicrosystemsのオープンソースUNIX系OS。Sunはその後米Oracleに買収され、OpenSolarisの今後の計画として、コミュニティ主導での開発を停止するとする内部メモが先にリークされている。
Illumosは米Nexentaの開発者が中心となって立ち上げた非営利組織で、8月にOpenSolarisのコアのOSとネットワークであるOS/Net(ON)にこれまでクローズドだったコンポーネントをオープンにしたものを加えた「Illumos Project」をスタートしている。
OpenIndianaはこのIllumos Projectをベースとし、Oracleの「Solaris 11」(2011年リリース予定)および「Solaris 11 Express」(2010年中にリリース予定の開発者向けプレビュー版)とバイナリとパッケージで互換性を持つものになる予定。代替可能なディストリビューションの作成を目指すとしている。
同日公開されたビルドはOpenSolarisビルド147をベースにしたもので、テスト用リリースとなる。ライセンスはCDDL/BSD/MIT。Live DVD、テキストインストーラーCD、自動インストーラーISOの3種類を用意する。
ロードマップや安定版を含むリリーススケジュールは、今後発表する予定。
Project OpenIndiana
http://openin.org/