OpenSolarisの後継を目指すフリーのSolarisディストリビューション「OpenIndiana」、1年ぶりの最新版
OpenSolarisの後継を目指すOpenIndianaプロジェクトは9月14日、最新版「OpenIndiana oi_151a」を公開した。オープンソースで開発されているSolaris派生カーネル「Illumos」をベースとする初のビルドとなり、仮想化ではKVMサポートが加わっている。
OpenIndianaは、米OracleによるOpenSolarisプロジェクトの支援動向変更を受け、The Illumos Foundationが2010年9月に発足させたプロジェクト。The Illumos Foundationは、Solarisベースのディストリビューションを開発する米Nexentaの開発者が中心となって立ち上げた非営利組織で、OpenSolarisのOSとネットワーク部分であるOS/Net(ON)に、これまでクローズドだったコンポーネントをオープンにしたものを加えた「Illumos Project」を進めている。
OpenIndiana oi_151aは1年ぶりにリリースされる最新ビルド。前バージョンoi_147ではOracle配布のON/Netを利用していたが、当初からの計画通りに、これをIllumos Projectのカーネルに置き換えた。仮想化ではKVMを基本的仮想化ソリューションとして統合、オープンソースのQEMUエミュレータも搭載した。
Spec Files Extraレポジトリ経由で「Apache HTTP Server 2.2.16」や「GNU Compiler Collection(GCC)4.6.1」、「JavaSDK 1.6.0_26」、「MySQL 5.1.37」、「PHP 5.2.12」、「PostgreSQL 9.0.4」、「Python 3.2.2」などを入手できる。FirefoxやKDE、OpenOffice、Flash Playe」などは「コミュニティパッケージ」として提供されている。
最新のビルドはx86アーキテクチャ(32ビットと64ビット)に対応、デスクトップ版とサーバー版がプロジェクトのWebサイトで提供されている。
The Illumos Foundation
http://www.illumos.org/
OpneIndiana Project
http://openindiana.org/