米NetAppとOracleとの特許訴訟が終了、訴訟取り下げで合意

 米NetAppは9月9日(米国時間)、ファイルシステム「ZFS」などに含まれる技術を巡る米Sun Microsystemsとの特許訴訟が終了したことを発表した。Sunを買収した米Oracleとの間で、訴訟取り下げで合意したという。

 ZFSはSunが開発したファイルシステム技術で、2005年にオープンソースソフトウェアとして公開された。ライセンスはCDDLで、SolarisだけでなくFreeBSDなどでも採用されているほか、米AppleもZFSのサポートを検討していた(2009年10月にAppleのZFSプロジェクトは停止)。

 この訴訟は「ZFSなどSunの技術が自社特許7件を侵害している」としてNetAppが2007年9月にSunを提訴したことからはじまる。Sunはこれを受けて、NetAppが自社特許を侵害していると反訴、以来係争中だった。Sunはその後、2010年1月にOracleに買収された。

 今回2社は訴訟取り下げで合意したが、詳細条件については公開していない。NetAppのCEO、Tom Georgens氏は「Oracleとは長年提携関係にあり、訴訟に終止符を打つことで関係を進めたい」との旨を述べ、「共同顧客が自社ITインフラの柔軟性と効率性を高められるようソリューションを提供していく」とコメントしている。

米NetApp
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米Oracle
http://www.oracle.com/