W3C準拠、Google Gadgetや各種CMSにも対応するウィジェットサーバー「Apache Wookie 0.10」リリース
「Apache Wookie」開発チームは5月25日、「Apache Wookie 0.10.0」をリリースした。Apache WookieはW3Cウィジェットをサポートするウィジェットサーバーで、ウィジェットをデプロイして動作させることができる。W3Cウィジェットだけでなく、GoogleガジェットやOpenSocialもサポートする。
ウィジェットは、ブログやSNSなどに埋め込めるコンパクトな動的コンテンツ。FacebookやGoogleといったさまざまなベンダーが独自のウィジェットAPIを提供しているが、標準化団体W3Cではこのようなウィジェットに向けた共通化されたAPI規格(「Widget Packaging and Configuration」仕様)を策定している。Apache WookieはこれらのAPIをサポートするJavaサーバーアプリケーションで、作成したウィジェットをApache Wookie上にデプロイして実行できる。また、OpenSocialガジェットやGoogleガジェットをApache Wookie上で実行することも可能。
Apache Wookieプロジェクトは現在、Apache Software Foundation(ASF)の下でインキュベーションプロジェクトとして開発が進んでいる。4回目のリリースとなるApache Wookie 0.10.0では、ウィジェットパッケージのアップロード/ダウンロードAPIが改善され、APIの多くでJSON対応を実現した。また、APIキーをより管理しやすくするため、APIキーの保存先がデータベースから設定ファイル内に変更されている。各種プログラム言語向けのコネクタフレームワークワークも改善され、REST APIを完全サポートした。
Apache Wookieはスタンドアロン版と既存アプリコンテナ向けのWAR版があり、ともにプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。
Apache Wookie
http://incubator.apache.org/wookie