米SpringSource、オープンソースのメッセージングシステム「RabbitMQ 2.0」を公開

 米VMwareの事業部門であるSpringSourceのRabbitMQ開発チームは8月25日、オープンソースのメッセージングシステム最新版「RabbitMQ 2.0」を公開した。RabbitMQのWebサイトより入手できる。

 RabbitMQは、メッセージミドルウェアの標準プロトコルを目指すAMQP(Advanced Message Queuing Protocol)をベースとしたオープンソースのメッセージングシステム。信頼性、可用性、拡張性、プラットフォーム中立性、容易なインストール・設定などを特徴とする。ライセンスはMPL(Mozilla Public License)。英Rabbit Technologiesで開発されてきたが、2010年4月にSpringSourceが同社を買収している。

 最新版では、AMQP 0.8に加え、新たに0.9.1をサポートした。メッセージストアを書き直し、ディスクとRAMの間のメッセージをページングすることで、メモリへのプレッシャーを解放した。これにより、サーバーの性能を改善し、起動時間も短縮できるという。

 このほかにもbasic.rejectの実装、フロー制御機構の効率化、キューリリースのサポートなどが加わっている。

 RabbitMQのダウンロードサイトでは、Server Version(Debian、Ubuntu、SELS/SLERT、Fedora、Windowsなど)、Javaクライアント、.NET/C#クライアントの各コンポーネントのほか、Windowsバンドル、Amazon EC2バンドルなどもある。

米SpringSource(米VMware)
http://www.springsource.com/

RabbitMQ
http://www.rabbitmq.com/