米SpringSource、OSGiべースの「Spring Roo 1.1」をリリース

 米SpringSource(米VMware傘下)は10月27日、Java向け軽量開発ツールの最新版「Spring Roo 1.1」を公開した。OSGiベースとなり、データベースリバースエンジニアリングなどの機能が加わっている。

 Spring RooはJava/Springベースのコード生成ツール。ランタイムを持たず、軽量・高性能を特徴とする。SpringSourceは2009年12月末に正式版を公開、10ヶ月ぶりのメジャーアップデートとなる。

 最新版では、土台がOSGiベースとなった。OSGiフレームワークには「Apache Felix」を採用、コンポーネント管理にはService Component Runtime(SCR)、バンドル解決にはOSGi Bundle Repository(OBR)を利用した。これにあたり、ラッピングモジュールを作成して既存の依存性をラッピングしており、アドオン開発者にも同じラッピングモジュールを提供するという。

 最新版ではまた、ユーザーから最も要求が多かったインクリメンタルなデータベースリバースエンジニアリング機能も導入した。既存のリレーショナルDBをリバースエンジニアリングし、対応するフィールドに自動的にRooのエンティティを作成できるという。このほか、Rooで利用できる「Spring MVC」機能も増えており、JSPXラウンドトリップの自動化などが可能となった。

 1.1のリリースに合わせ、米Googleと協業し、「Google Web Toolkit(GWT) 2.1」との相互運用性も提供する。これにより、Rooを利用してGWT 2.1の機能を活用してアプリケーションを開発できるという。Googleとはまた、「Google App Engine(GAE)」でも協業しており、GAEにRooアプリケーションを実装できる。

 Spring Roo 1.1はSpringSourceのプロジェクトページより入手できる。

米SpringSource(米VMware傘下)
http://www.springsource.com/

「Spring Roo 1.1.0」ダウンロード
http://www.springsource.org/roo