Python向けWebフレームワーク「Django 1.3」リリース

 Django Software Foundationは3月23日、オープンソースのPython向けWebフレームワーク「Python 1.3」をリリースした。Python 2.4に対応する最終公式リリースとなる。

 DjangoはPythonで書かれたWebフレームワークで、コンポーネントの再利用と自動化による高速なWebアプリケーション開発の実現を目指す。

 Django 1.3は、2010年5月リリースのバージョン1.2以来となるメジャーアップデート。クラスベースビュー作成のためのフレームワークが加わり、Pythonのロギングモジュールをフレームワークレベルでサポートした。新モジュール「django.contrib.staticfiles」が追加され、CSSやJavaScriptといった静的なメディアファイルの処理が容易になったという。また、Python 2.7のunittest2ライブラリをバンドルし、Python 2.7のunittestモジュールの進化を活用できるようにした。

 これらに加え、テンプレートタグやキャッシング機構が改善されたほか、以前から要望が強かった多数の小規模な機能強化も図られている。Django 1.3は1.2との後方互換性の維持を目指しているが、いくつかの機能が1.2非互換となっている。

 Pythonとの互換性については、1.3はPython 2.4をサポートする最後の公式リリースとなり、1.4以降は最小要件はPython 2.5となると警告している。

 Django 1.3はDjango Software FoundationのWebサイトからダウンロードできる。ライセンスはBSD License。

Django Software Foundation
http://www.djangoproject.com/

「Django 1.3」ダウンロード
http://www.djangoproject.com/download/