H.264をサポートしたFirefoxフォークプロジェクト「Wild Fox」がスタート

 H.264コーデックをサポートするFirefoxを開発するプロジェクト「Wild Fox」が5月14日、SourceForgeにて立ち上がった。まだコードはリリースされていないが、SVNレポジトリが用意されている。

 H.264は米国や韓国など一部の国で認められているソフトウェア特許の関係でライセンスが必要となり、Mozilla Foundationはそれを理由にFirefoxのHTML 5動画でH.264をサポートしない方針をとっている。

 プロジェクトを開始したオランダの開発者elledanことMaya Posch氏は、Wild Foxにより特許が該当しない国でH.264を対応したFirefoxを利用できると説明している。

 現在、「Firefox 3.6.3」を利用して、HTML 5動画タグでH.264に対応する作業を進めており、FFmpegのコーデックである「libavcodec」か「Gstreamer」を利用する予定という。Posch氏はMozillaのコードやC++に精通した開発者に参加を呼びかけている。

「Wild Fox」プロジェクトページ
http://sourceforge.net/projects/wildfox/