米Red Hat、REHLのサポートを3年延長する新サービス「Extended Life Cycle Support」を発表

 米Red Hatは8月19日、Linuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」のサポートを3年追加する有料サービス「Extended Life Cycle Support(ELS)」を発表した。RHELのサポートは通常7年だが、ELS追加購入により、10年まで延長できる。

 ELSはRHELの有料サポートサービス。Red Hatは通常、メジャーリリースのサポートを初期出荷から7年としているが、ELSを購入することで最大10年までサポートを受けられる。たとえば、2003年に初期出荷した「Red Hat Enterprise Linux 3」の場合、2010年10月にサポートが終了するが、ELS購入により2013年10月まで延長できる。

 ただしELSが対象とするサービスは限定的で、サポート対象外のものもあるようだ。Red Hatでは、重要なバグや影響が大きいセキュリティ向けの修正を提供する、としている。これには、ドキュメンテーションとナレッジベースでの情報も含まれるという。

 ELSの想定ユーザーは、システムやアプリケーションが順調に動作している、あるいは契約上の理由などにより最新版にアップグレードしたくないユーザー。Red Hatは、ELSにより、仮想化環境を活用してモダンなハードウェア上で古いシステムをホスティングできると提案している。

米Red Hat
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