「Wikipediaに動画を」キャンペーン、無償の動画変換ツールも提供
オープンソースのビデオコーデック「Theora」を推進する業界団体Open Video Allianceは3月17日、「Wikipedia」に動画投稿を推進するキャンペーン「Let’s Get Video On Wikipedia」を開始した。動画投稿に関する情報や無償のTheora変換アプリケーションも提供する。
WikipediaはTheoraフォーマット採用を表明している最大級のWebサイトだが、現時点ではWikipediaの記事に動画が少ない。Open Video Allianceは参加企業と協力して、WikipediaでのTheora動画を促進する。これにより、Theoraの受け入れを高める狙い。
このキャンペーンにはMozilla Foundation下のMozilla Drumbeat、米Kaltura、Participatory Culture Foundation(オープンソース動画ビューア「Miro」の開発元)が参加、Wikimedia Foundationも協賛している。
キャンペーンサイトには、Wikipediaに動画を投稿する方法、投稿された動画の紹介などのコンテンツが公開されている。また、Participatory Culture Foundationは、MacとWindows向けに無償の変換ツールを提供する予定だ。
TheoraはWeb標準「HTML5」の標準動画コーデックの候補となっていたが、World Wide Web Consortium(W3C)は2009年、「義務付けなし」とする方針を発表している。HTML5の動画タグにより、「Adobe Flash」などのプラグイン技術なしで動画が再生可能となる。
Open Video Alliance
http://openvideoalliance.org/
「Let’s Get Video On Wikipedia」キャンペーンサイト
http://videoonwikipedia.org/