Amazonクラウドに対応したオープンソース動画配信プラットフォーム「Kaltura 3.0」リリース

 米Kalturaは11月18日(米国時間)、オープンソースの動画配信プラットフォーム「Kaltura Community Edition 3.0」をリリースした。「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」に対応、クラウド実装も可能となった。

 Kalturaは動画配信サイトやサービスを構築できる動画配信プラットフォーム。Flash、Silverlight、HTML 5などの再生プラットフォームをサポート、Ubuntu 10.04とCentOS 5.5(ともに32ビットと64ビット)でテスト済み。現在、10万社以上の企業・組織がKalturaを利用しているという。GNU Affero General Public License v3で公開されるオープンソース版のCommunity Edition(CE)と有料版(SaaSとオンプレミス)がある。

 Kalture 3.0はクラウドに対応、KalturaをAmazon EC上で動かせるようになった。今後、他のクラウドサービスにも対応していくという。

 また、業界標準の広告フォーマット「VAST」をサポート、VASTベースの広告ネットワークを統合可能となったほか、全文検索エンジン「Sphinx」も搭載、検索の速度と精度も改善された。管理コンソールを利用した、カスタムメタデータフィールドの利用も可能となっている。モバイル端末もサポートされており、H.264と3GPのトランスコードをサポート、Nokia(Symbian)、iPhone、Android、BlackBerryなどの携帯電話で動画を閲覧可能となった。

 開発者向け機能としては、自動コード生成ツールなどが搭載された。APIと動作を指定すると関連するコードが自動で生成されるという。この機能は「Kaltura Admin Console」の「Developers Test Console」画面から利用できる。また、PHP 5.3もフルサポートされた。

 Kalture 3.0はKalturaのコミュニティサイトよりダウンロードできる。

米Kaltura
http://corp.kaltura.com/

ダウンロード
http://www.kaltura.org/project/community_edition_video_platform