米Googleが「Google Gears」プロジェクトを停止、HTML5に注力
米Googleは2月19日、「Google Gears」の開発を停止することを正式に発表した。今後は「HTML5」などのWeb標準に開発作業をシフトさせていくという。今後もサポートを継続するが、「Mac OS X Snow Leopard」上の「Safari」のサポートは停止するという。
Gearsは、Webアプリケーションをオフラインで利用できるようにするブラウザプラグイン技術。2007年にスタートしたプロジェクトで、直近のリリースは2009年5月にリリースされたバージョン0.5.21となっている。GmailやGoogle CalendarなどのGoogle製サービスで利用できたほか、WordPressやRemember The Milkといったサードパーティでも採用されていた。
Googleは2009年12月、米紙に対し、「ジオロケーションAPI、オフライン対応などのGearsの技術はオープンな標準としてHTML 5の仕様に多く取り込まれている」として、プロジェクトの意義が薄れてきたことを示唆していた。
Googleによると、新機能の開発には投資しておらず、Gearsの全ての機能を「HTML5」などのWeb標準に移行することに作業をシフトさせているという。1月にリリースした最新のGoogle ChromeではGearsのDatabase APIに類似するHTML5のDatabase APIにネイティブ対応しており、将来はLocalServer APIやGeolocationなどでも同様の機能をもつAPIがChromeでサポートされる予定という。
今後、Gears対応アプリケーションの標準ベースのアプローチへの移行を促すが、移行は容易ではないとし、それまではGearsのサポートを継続するとしている。ただし、Firefox(バージョン3.6を含む)やInternet Explorerでのサポートは続けるが、Safari(Snow Leopard以降)はサポート対象外になるとのこと。
米Google
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Google Gears
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