米Google、Google Gearsを正式に終了
米Googleは3月11日、Webブラウザプラグイン「Google Gears」の開発やサポートを終了することを発表した。今後新バージョンのリリースはなく、Chrome 12など主要ブラウザの最新版にも対応しないという。
Googleは2010年2月、HTML5へのシフトを理由にGearsを終了する方針を発表していた。GearsはWebアプリケーションをオフラインで利用できる機能などを提供するWebブラウザ拡張機能。Googleは2007年に同プロジェクトをスタートした。
2010年2月の方針発表以来、GoogleはMozillaや米Microsoftなどのブラウザベンダーと協業を進め、HTML5機能の策定に取り組んできたという。Gears Database APIの代替となるIndexedDB APIを共同で提案し、仕様策定を行い、Chromeに実装したことなどを例に挙げている。このほか、Gears Blobに似た機能を提供するHTML5 File API、アプリケーションキャッシュの対応などを実装した。APIではこのほか、位置情報や通知、Web WorkersなどのAPIもChromeにネイティブ実装したと報告している。
これらの取り組みの結果、Gearsを終了できる段階に来たとGoogleは述べている。今後最新版のリリースはなく、Chrome 12やInternet Explorer 9、Firefox 4などの最新ブラウザにも対応しない。コードはNew BSD Licenseの下で引き続きオープンソースとして提供され、Google Codeのプロジェクトページより入手できる。
米Google
http://www.google.com/
Google CodeのGearsのページ
http://code.google.com/p/gears/