分散バージョン管理システム「Git 1.7」が登場
オープンソースの分散バージョン管理システム「Git」の開発チームは2月12日、最新版の「Git 1.7」を発表した。機能強化の結果、一部で前バージョンとの互換性が損なわれている。
最新版では性能の向上やバグフィックスに加え、一部のコマンドの挙動が変更された。この結果、一部のコマンドについてはバージョン1.6.6との互換性が若干ではあるがなくなっている。
バージョン1.6.6から挙動が変更されたのは、「git push」および「git send-mail」、「git status」、「git diff」および「git repack」や「git pack-objects」の「–max-pack-size」オプション。たとえば、現在チェックアウトしているブランチに対する「git push」(HEADへのpushに相当)はデフォルトでは拒否されるようになった。
また、リモートリポジトリのブランチを削除する「git push <リモートリポジトリ> :<削除するブランチ>」というコマンドについても、指定したブランチがHEADブランチとなっている場合は操作が拒否されるようになった。そのほか、「git status」の出力が変更され、「git commit –dry-run」とは異なる表示をするようになっている。
このほか、「git fast-important」や「git svn」、gitwebなどもアップデートされているほか、Windows向けのmsysgit版についても性能改善が行われている。
Git 1.7はGitのプロジェクトページよりダウンロードできる。