「MonoDevelop 2.2」と「Mono 2.6」が9カ月ぶりに登場
米Novellが支援するMono Projectは12月15日、Linuxで.NETアプリケーションを開発できるオープンソースの統合開発環境(IDE)最新版「MonoDevelop 2.2」と、.NET Frameworkのオープンソース実装「Mono 2.6」を発表した。同プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。
3月に「Mono 2.4」、「MonoDevelop 2.0」を公開して以来のメジャーバージョンアップとなる。
Mono 2.6ではバックエンドにLLVM(Low Level Virtual Machine)を使用可能になり、これによって性能が改善された。.NETとの互換性では、「.NET 3.5」APIのサポートを強化し、米Microsoftがオープンソースとして公開している「ASP.NET MVC」「ASP.NET AJAX」、それに「Dynamic Language Runtime」を含んでいる。
MonoDevelop 2.2については、本バージョンよりライセンスがLGPL v2とMIT X11に変更となり、GPLコードは全て削除された。これにより、Apache License 2.0やMS-PLの下で公開されているコードを利用するアドインや、プロプライエタリなアドインについても問題なく利用できるようになるという。Linuxに加え、Mac OS XとWindowsにも対応した。
ASP.NET MVCサポートにより、ASP.NET MVCでアプリケーションを構築できる。T4(Text Template Transformation Toolkit)Macro Processorを統合したほか、Microsoft SilverlightのLinux向け実装「Moonlight」のサポートも加わっている。また、テキストエディタの強化やリファクタリングコマンドの追加に加え、デバッガも「Soft Debugger」として新しくなっている。Pythonアドインはサポートプラグインに昇格しており、コードコンプリート、シンタックスチェックなどの機能が利用できる。
Mono Project
http://www.mono-project.com/