「Silverlight 2.0」のLinux実装「Moonlight 2.0」が登場

 米Novellが出資するMono Projectは12月17日(米国時間)、「Moonlight 2.0」をリリースした。MicrosoftのSilverlight 2.0と互換性があり、SilverightコンテンツをLinuxから閲覧・操作できる。

 Moonlightは、MicrosoftのRIA(Rich Internet Application)環境であるSilverlightのLinux向け実装。これを利用することで、SilverlightベースのマルチメディアコンテンツをLinuxで利用できる。最新版はSilverlight 2.0互換だが、Bitmap APIサポートなど、Silverlight 3.0の機能も取り込んだ。

 Moonlight向けアプリケーションはMicrosoftの「Visual Studio」やMono ProjectのIDE「MonoDevelop」を利用して開発できる。開発者はC#、RubyPython、JavaScriptなどを利用できる。

 また、NovellはMicrosoftとのコラボレーションを進め、エンドユーザー向けの特許保護を拡大することも発表した。これまではNovell経由で入手したMoonlightのみが特許保護対象だったが、サードパーティを経由したMoonlightも保護対象となる。MicrosoftがSilverlight 3.0と同4.0の仕様情報を提供することも明らかになった。

 Moonlightはこれまで130万件のダウンロードがあったという。Mono Projectは今後、Silverlightのリリースペースにあわせて開発を加速し、Silverlight 3.0互換の「Moonlight 3.0」は2010年第1四半期にプレビュー版を、同年第3四半期に正式版をリリースする計画という。

 Moonlight 2.0は、Mono Projectのページよりダウンロードできる。Firefox 2.0、3.0、3.5に対応する。

米Novell
http://www.novell.com/

Mono Project
http://www.mono-project.com/

「Moonlight 2.0」ダウンロード
http://www.go-mono.com/moonlight/download.aspx