Linux向けSilverlight実装「Moonlight 3.0」、プレビュー版が登場
米Novellが出資するMono Projectは2月3日(米国時間)、米MicrosoftのRIA(Rich Internet Application)環境「Silverlight 3.0」のオープンソース実装「Moonlight 3.0」初となるプレビュー版を公開した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。
Moonlightを使って、Silverlight向けコンテンツや「Smooth Streaming」で配信されるビデオをLinuxで閲覧/操作できる。Mono Projectは2009年12月にリリースした現行版「Moonlight 2.0」で、すでにBitmap APIサポートなどSilverlight 3.0の機能に一部対応していた。
Moonlight 3.0では、主としてインフラレベルで3.0に対応するための技術更新を行った。コアをウインドウシステムエンジンから分離し、プラットフォーム抽出レイヤを設けることで、X11/Gtk+ベースではない他のウィンドウ/グラフィックシステムにもMoonlightを移植できるという。
機能としては、MP4 Demuxerのサポート(コーデックはなし)、UI Virtualizationの初期対応、最新の「Binding Markup Extension」にも対応した。APIも多数更新したという。
Mono Project
http://go-mono.com/
Moonlightプロジェクトページ
http://go-mono.com/moonlight/
「Moonlight 3.0」プレビュー版ダウンロード
http://go-mono.com/moonlight/prerelease.aspx