米Google、「Chrome Developer Tools」に性能分析機能を追加

 米Googleは11月30日、Google Chromeに搭載されている開発ツール「Google Chrome Developer Tools」に「Heap Profiler」と「Timeline View」という、2つの新機能を追加したことを発表した。Webアプリケーションの性能分析に利用できるという。

 Google Chrome Developer Toolsは、Google Chromeが使用するHTMLレンダリングエンジンWebKitに含まれる開発支援ツール「Web Inspector」を土台としたもので、6月にChromeに加わった機能。Chromeのページメニューの「デベロッパー」からアクセスできるほか、ページ内の任意のエレメントを右クリックして「Inspect」を選択することでも利用出きる。

 今回追加された機能は、Webアプリケーション/Webサイトの性能分析を行うためのもの。Heap Profilerは任意のタイミングでJavaScriptエンジンのスナップショットを作成できる機能で、複数のスナップショットを比較してメモリの使用を把握できる。すでに提供されているCPUプロファイラと併用することで、コードを最適化して性能を改善できるという。

 Timeline ViewはWebアプリケーションのロードにかかった時間を表示する機能で、JavaScriptのパーシングと実行、リソースのロード、スタイル計算といった包括的なビューを提供する。

 Chrome Developer Toolsはこのほか、DOMインスペクション、JavaScriptのデバッグ、HTMLパーシングエラーの分析などの機能が搭載されている。これらはChrome Devloper Channelで公開されている開発者向けバージョンで利用できる。

米Google
http://www.google.com/

Chrome Devloper Channel
http://www.chromium.org/getting-involved/dev-channel