FSF、“100ドルPC”のSugar Labsと子供向けの学習環境を共同推進

 Free Software Foundation(FSF)は9月18日(米国時間)、非営利団体のSugar Labsと共同で、子供向けプラットフォーム「Sugar Learning Platform」を推進していくことを発表した。

 Sugar Learning Platformは、Sugar Labsが開発を進めるオープンソースのプラットフォームで、主としてOne Laptop Per Child(OLPC)の「XO」で採用されている。Sugar Labsによると、同プラットフォームは現在、OLPCのXOの99%で採用されており、40カ国100万人の子どもたちに利用されているという。

 FSFとSugar Labsは以前から協力関係にあったが、Sugar Labsの成長に合わせてFSFはホスティングサービス支援をアップグレードする。Sugar Labsの統括ボードメンバー、Bernardo Innocenti氏はFSFオフィス勤務になるという。

 2者はまた、9月19日の「Software Freedom Day」を記念してFSFが地元の米ボストン州で開催するイベントでも協力する。FSFのプレジデント、Richard Stallman氏が出席する同イベントで、Sugar Labsの創業者兼執行ディレクター、Walter Bender氏を招き講演を行う。

 これらの活動を通して、コミュニティや開発者、それに外部の投資関係者にSugar Labsの活動に関する関心と理解を得たいとしている。技術的には、GNU/Linux、Python、Gtk+などのスキルを持つ開発者の貢献を期待しているという。

Free Software Foundation
http://www.fsf.org/

Sugar Labs
http://www.sugarlabs.org/