米MIPS、最適化した「ActionScript」仮想マシン技術をオープンソースに

 米MIPS Technologiesは10月29日(米国時間)、自社プロセッサコア向けに最適化した「ActionScript」仮想マシンのコードをオープンソースとして公開することを発表した。コードは、ActionScriptのオープンソース実装プロジェクトTamarin Projectより入手できる。

 ActionScriptは「ECMAScript 3rd Edition」をベースとし、ECMAScript言語にパッケージ、名前空間、クラスなどの拡張を加えたもの。ActionScript仮想マシン(VM)はActionScript実行環境で、「Adobe Flasy Player」の一部。

 MIPSは今回、自社アーキテクチャ向けに最適化したActionScript VMをオープンソースとする。MIPSのプロセッサコアは組み込みなどで利用されており、MIPSアーキテクチャ上のActionScript 3の性能を最大2.5倍改善できる重要なコンポーネントという。MIPSの組み込み/モバイル向けCPUコア「MIPS32 74K」と英ARMの同等製品「ARM Cortex A8」の両CPU上で、それぞれに合わせて最適化したAction Script VMを動かした場合、MIPSの方が2倍高速だったという。

 TamarinはMozillaのオープンソースプロジェクトで、Tamarin仮想マシンはFirefoxのJavaScriptエンジン「SpiderMonkey」に利用されている。

米MIPS Technologies
http://www.mips.com/

Tamarin Project
http://www.mozilla.org/projects/tamarin/