JetBrains、言語指向プログラム「MPS 1.0」リリース

 チェコのソフトウェアベンダーJetBrainsは7月24日(現地時間)、目的に応じてプログラミング言語を作成/拡張できるソフトウェア開発環境の正式版「JetBrains Meta Programming System(MPS)1.0」を発表した。言語指向プログラム(LOP)という新しいコンセプトを土台にしたもので、初の正式版となる。Windows、Mac、Linuxに対応、ビルドやソースコードを同社Webサイトより入手できる。

 MPSは、同社が2003年に研究プロジェクトとして開発したLOPに基づく開発環境。MPSを利用することで、クラスやメソッドを作成する感覚で目的に応じたプログラミング/データ記述言語(ドメイン固有言語、DSL)を容易に開発できる。DSLはソフトウェア開発や既存言語の拡張に利用できるという。JetBrains社内でも、MPSを利用して製品を開発しているとのことだ。

 MPSでは言語のタイプシステム、拘束、特定プロジェクトエディタ、ジェネレータなどの機能を提供、開発者は特定の用途に応じてプログラム言語を利用できる。パーサーを使わず、抽象構文木(Abstract Syntax Tree)と直接利用、Javaなど他の言語でコンパイル可能なコードを生成することも可能という。コンポーネント対応を特長とし、組み合わせや再利用も容易に行える。

 MPSは無料で、ライセンスはほとんどの部分でApache 2.0 Licenseを採用した。

チェコJetBrains
http://www.jetbrains.com/

「MPS 1.0」ダウンロード
http://www.jetbrains.com/mps/download/index.html