JetBrains、独自の言語を作成/拡張できるIDE「MPS 2.0」をリリース
チェコJetBrainsは8月22日、目的に応じてプログラミング言語を作成/拡張できるソフトウェア開発環境「JetBrains Meta Programming System(MPS) 2.0」をリリースした。同社Webサイトよりダウンロードできる。
MPSは言語指向プログラミング(LOP)という独自コンセプトを実装した開発環境で、クラスやメソッドを作成する感覚で目的に応じたプログラミング/データ記述言語(ドメイン固有言語、DSL)を設計したり、プログラミング言語を拡張することなどが可能。開発者の効率よい作業を研究する同社内のリサーチプロジェクトを経て、2009年に最初の正式版が公開された。Apache License 2.0の下で公開されている。
最新版では、MPSプラグインという形で設計したカスタムDSLを配布できるようになった。設計したDSL向けにMPSベースのIDEを構築し、独自ブランドのMPSソリューションとして配信できるという。
タイプシステムでは、タイプ計算を追跡するツール「Type-system Trace」が導入された。ビルドプロセスのカスタマイズが可能となり、カスタム言語のデバッグも可能となった。このほか、データフローを分析できる言語Analyzersが加わったほか、マージダイアログやソースコードアノテーションも改善されている。
Java関連では、任意のJavaコードをクラス、メソッド、ステートメントとしてペーストできるようになった。MPSプロジェクト内でのJavaコードのインポートも容易になった。
MPS 2.0はバージョン1.5との互換性が一部で損なわれており、マイグレーションツールも用意する。
チェコJetBrains
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