米EnterpriseDBがPostgreSQLデータベース最新版を発表、Oracle/MySQLに対抗?

 米EnterpriseDBは6月16日(米国時間)オープンソース技術をベースとした主力商用データベース製品の最新版「Postgres Plus Advanced Server v8.3 Rel. 2」を発表、提供を開始した。米Oracle製データベースとの互換性、拡張性の2点が主な強化点となる。

 Postgres Plus Advanced Serverは、オープンソースのオブジェクト関係データベース管理システム「PostgreSQL」を土台とした商用データベース。

 最新版では、Oracle互換性技術を第5世代にアップグレードした。SQL拡張機能、PL/SQLサポート、互換性ツール、アプリケーション互換性などを提供、Oracleからのマイグレーションを支援する。スキーマ、データ、パッケージ、トリガー、ストアドプロシージャなどを変換するマイグレーションツールセット「Advanced Server Migration Studio」により、低リスクで移行作業を行えるという。

 また、memcacheベースのアーキテクチャ「Infinite Cache」を導入により、拡張性を強化した。標準的なキャッシュサーバーブレードを追加するだけで、性能を損なうことなくデータベースのパフォーマンスを拡張できるという。

 このほか、高性能クエリソリューション「Psynchronous Pre-Fetch」などにより、性能やセキュリティも改善されている。PostGISにも対応した。

 Postgres Plus Advanced Serverは、Linux(x86-32、x86-64)とWindowsに対応、価格は1ソケットあたり年間1995ドルより。

米EnterpriseDB
http://www.enterprisedb.com/