NTT、PostgreSQL開発の米EnterpriseDBと包括的パートナーシップ締結

 NTT持株会社は2008年10月7日、オープンソースデータベース「PostgreSQL」を開発する米EnterpriseDBとの間で包括的なパートナーシップを締結したと発表した。PostgreSQL開発コミュニティへの貢献を強化するほか、子会社を通じてEnterpriseDBへの出資も行う。

 パートナーシップに基づき、両社はPostgreSQLおよび商用版「Postgres Plus」の機能強化で協力。ミッションクリティカルな分野への活用を促進する。第1弾として、高可用データベース実現のためのキー技術である同期レプリケーション技術をコミュニティに共同提案する。

 さらに、EnterpriseDBの並列処理技術「GridSQL」を改良し、NTTの同期レプリケーション技術と組み合わせて大規模分散データベース環境を構築するための検討・開発に共同で取り組む。

 また両社は、同期レプリケーション技術によって、一般企業が高信頼な企業システムを容易に構築できるPostgreSQLソリューションパッケージを共同開発する。成果は、Postgres Plusに組み込んでリリースする予定。NTTは、グループ内の事業会社を通じてPostgreSQLおよび関連技術を導入するための企業向け各種サポートを提供する。

 NTTは信頼関係強化のため、100%子会社のNTTインベストメント・パートナーズ(NTT-IP、本社:東京都千代田区)を通じて、EnterpriseDBの出資パートナーに参画する。出資金額は非公開。同社の出資パートナーには、米IBM、米Sony Online Entertainment(SOE)などが名前を連ねている。

NTT
http://www.ntt.co.jp/

EnterpriseDB
http://www.enterprisedb.com/