米IBMがEnterpriseDBと提携、DB2最新版でOracle互換技術を提供へ

 米IBMと米EnterpriseDBは4月22日(米国時間)、EnterpriseDBの「Postgres Plus Advanced Server」をIBMがライセンスする契約を締結したことを発表した。IBMは自社データベースの最新版「DB2 9.7」に同技術を組み込み、Oracleからのマイグレーション顧客の取り込みを狙う。

 Postgres Plus Advanced Serverは、オープンソースのPostgreSQLをベースとしたOracle Database互換のRDBMS。Oracle Databaseのデータ型、SQLシンタックス/セマンティック、機能、ビルドインパッケージ、Oracle PL/SQLストアドプロシージャ言語などをサポートすることで、Oracle Database向けアプリケーションをそのまま動かせる。新しいOracle Databaseアプリケーションの実装も可能。

 IBMは同技術をライセンスしてDB2 9.7に組み込み、Oracle顧客が容易にマイグレーションできるようにする。IBMは同日、DB2 9.7を発表、XMLとリレーショナルの両方のデータを同時に分析する機能を加えたことも明らかにしている。DB2 9.7は6月に提供を開始する。

 IBMはEnterpriseDBに1000万ドルを投資するなど、2社はすでに提携関係にあった。

米EnterpriseDB
http://www.enterprisedb.com

米IBM
http://www.ibm.com