Googleが「Chrome」のベータチャネルを開設

 米Googleは3月17日(米国時間)、オープンソースのWebブラウザ「Google Chrome」のベータチャンネルとブログ「Google Chrome Blog」を発表した。開発者向けと安定版との中間となるもので、ブログチャンネルでは25%高速になった最新ベータをリリースした。

 Googleは2008年12月にChromeの正式版をリリースした際に、名称から「ベータ」をとっていた。今回、開発者向けと安定版との中間としてベータチャネルを設ける。開発者向けよりも一般向けの新機能を定期的に公開し、ユーザーのフィードバックを得るのが目的という。

 同日リリースしたベータ版は、開発者向けチャネルで3月13日に公開された「Chrome 2.0.169.1」とほぼ同じものとなる。

 最大の特徴は速度で、JavaScriptエンジンのベンチマークテストは、V8の場合で安定版の25%高速となっており、SunSpiderでは安定版の35%高速となった。

 新機能としては、ブラウザエンジン「WebKit」の最新機能を活用し、フルページズーム、オートスクロールなどが加わった。新しいタブドラッグ手法により、複数のタブを横に並べて表示可能となった。対応OSは、安定版と同様でWindows Vista/XP SP2以上となる。

 最新のコミュニケーションチャネルとなるChrome Blogは、開発者向けのChromium Blogよりも一般的な情報を提供する。今後、Chrominiumはフォーカスを絞り、Chromiumプロジェクトに関する最新情報を提供していくという。

Google Chrome Blog
http://chrome.blogspot.com

「Google Chrome Beta」
http://www.google.com/intl/en/landing/chrome/beta/index.html