モバイルLinuxのLiMo、「Release 2」の仕様を完成
携帯電話向けLinuxの業界団体LiMo Foundationは6月2日、最新のプラットフォーム「LiMo Platform Release2(R2)」の仕様策定を完成したことを発表した。今年秋にも関連ドキュメントを公開する。R2搭載端末は、早ければ第4四半期に登場するという。
R2の最大の特徴は、携帯電話業界団体Open Mobile Terminal Platform(OMTP)のWebサービス仕様「Bondi v1.0」をサポートした点。BondiはWebアプリケーションやウィジェット開発向けのプログラミングインターフェイスで、Bondi仕様とフレームワークを利用して、Web編集ツールを利用したリッチなWebアプリケーションやウィジェットを作成し、携帯端末上で動かせる。LiMoによると、携帯向けプラットフォームにおけるBondiサポートは、R2が初という。
このほか、位置情報ベースのサービスが追加されたほか、マルチメディア、PIM、セキュリティなどの機能も改善されているという。
LiMoは2009年2月にR2ベースの参照実装を発表しており、これを利用して迅速にLiMo端末を開発できるとしている。R2のAPIとドキュメンテーションは今年の秋に公開する予定だ。R2を搭載した携帯電話は、早ければ今年第4四半期に登場する見込みという。
LiMo Platformは携帯電話向けのLinuxベースプラットフォーム。R2は、R1に次いで2回目のリリースとなる。メンバー企業には、NTTドコモ、英Vodafone、パナソニックなどが参加している。
LiMo Foundation
http://www.limofoundation.org/