フィックスターズ、CUDA対応の商用Linux OS「Yellow Dog Enterprise Linux for CUDA」

 フィックスターズ(本社:東京都品川区)は2010年3月3日、NVIDIAのGPU向け統合開発環境「CUDA」に対応した商用Linuxディストリビューション「Yellow Dog Enterprise Linux for CUDA」の提供を開始した。GPUコンピューティング向けに最適化した初の企業向けLinuxディストリビューションとしている。サブスクリプション価格は、1サーバあたり年間4万5000円。

 新たにx86システムをサポート。NVIDIA GPUをアクセラレータとするx86システムにインストールして利用する。不要なパッケージサービスを省くことで、他のLinuxディストリビューションと比べ最大9%高速にCUDAを実行できるという。

 「CUDA」のドライバやツールキット、EclipseベースのCUDA統合開発環境を収録。OSと同時に希望のバージョンのCUDAを導入可能で、OSアップデート時も動作確認済みのCUDA環境を提供するため、安定したLinux環境を構築できるという。またLinux OSとCUDAの両方を対象とした統合的なテクニカルサポートを提供。アップデートはYDL.netサービスを使用する。

 GPUコンピューティングは、金融シミュレーション、科学技術計算などの分野で採用が進んでいるが、Linux上でGPUアプリケーションを構築するには、安定した環境を構築・維持しながら、並列性の高いソフトを開発・実行するための知識と経験が要求されるという。

Yellow Dog Enterprise Linux for CUDA
http://www.fixstars.com/products/ydel/cuda/

フィックスターズ
http://www.fixstars.com/