Web上の3D標準「WebGL」は2010年前半に登場へ、Khronos Group
業界団体The Khronos Groupは8月4日(米国時間)、最新の標準仕様「WebGL」に関する詳細を発表した。Webブラウザのプラグインなしにハードウェアアクセラレート3Dグラフィックスを表示可能にするもので、2010年前半に仕様公開を目指す。
Khronos Groupは3Dグラフィックス標準化を推進する業界団体で、「OpenGL」「OpenGL ES」などの仕様を策定しており、WebGLは最新の仕様となる。WebGL作業グループには、米AMD、Mozilla、米Google、ノルウェイOpera Softwareなどが参加している。
WebGLは、「OpenGL ES 2.0」のJavaScriptバインディングで、ブラウザで3Dグラフィックスを利用するWebアプリケーションを表示可能にする。Canvas要素などのHTML5のコンセプトを土台としており、ポータビリティ機能、安全なシェーダープログラムなどにより、さまざまなブラウザやプラットフォーム上で動く移植性の実現を目指す。
Khronos Groupでは、他の仕様と同様、WebGL仕様をロイヤリティフリーで公開する計画だ。最初の仕様は2010年前半に登場する予定としている。
The Khronos Group
http://www.khronos.org/