米AppleがMac OS Xの次期版「Snow Leopard」発表、2009年リリースへ
米Appleは6月9日(米国時間)、米サンフランシスコ州で開催中の開発者向けイベント「WWDC 08」にて、Mac OS Xの次期版「Snow Leopard」(開発コード名)を発表した。「Microsoft Exchange 2007」をネイティブでサポート、全体として性能強化に主眼を置いたOSになるという。
Snow Leopardでは、開発の方向性として、新機能の搭載よりも全体としての性能強化にフォーカスする。マルチコアプロセッサへの対応では、「Grand Central」(開発コード名)により最適化を強化、開発者はマルチコアの特徴を生かしたプログラムを作成できるという。
ハードウェアでは、C言語をベースとした「Open Computing Language(OpenCL)」により、GPU(グラフィックプロセッシングユニット)の処理能力をあらゆるアプリケーションで活用できるようにする。また、64ビットへの対応を強化し、システムテムソフトウェアでのRAMを最大16TBに拡大した。
このほか、「Mail」「iCal」「Address Book」でExchange 2007をネイディブでサポートする。Exchangeとの同期が可能になり、企業におけるMacの統合が容易になるという。
Snow Leopardの出荷は、約1年後になる予定。
米Apple
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