Preferred Infrastructureなど、オープンソース分散システム「Hadoop」の解析資料を公開

 Preferred Infrastructure(本社:東京都文京区)とNTTレゾナント(本社:東京都千代田区)は2008年8月25日、Googleクローンのオープンソース分散システム「Hadoop」について共同で実施した実用性評価の結果と解析資料を公開した。

 Hadoopは、米Googleの大規模データ処理基盤技術である「Google File System」と「MapReduce」のオープンソースクローン。大規模な分散処理が可能で、Apache Luceneのサブプロジェクトとして開発が進められている。すでにいくつかの採用実績もあるという。

 実用性評価は、公開されている「Google File System」と「MapReduce」の論文を比較対象とした機能調査、ソースコードの解析による実装方式の調査、実装による基本性能の調査の3つの面で実施した。

 その結果、Hadoopは、Google File Systemの論文で言及されている主要機能を搭載していることを確認。また、実装方式は性能面でも良好で実用性が十分にあることが分かった。その一方、信頼性に関する機能については、論文にあったものの一部が未実装で、課題を残していることも判明した。

 調査資料は、Preferred InfrastructureのWebサイトからダウンロード可能で、Hadoopを使ったサービスを構築する場合などの資料として活用できる。また、自由に再配布可能で、セミナーなどでも利用できる。【鴨沢 浅葱/Infostand】

Peferred Infrastructure
http://preferred.jp/

NTTレゾナント
http://www.nttr.co.jp/