Linux FoundationのZemlin氏、Microsoft対TomTomの特許訴訟にコメント

 Linuxを支援する非営利団体、The Linux Foundationのエクゼクティブディレクタ、Jim Zemlin氏は2月26日、同団体の公式ブログにて米MicrosoftがオランダのPNDメーカーTomTomを特許侵害で提訴した件についてのコメントを発表した。もしこの特許訴訟がLinuxに向けられたものなら、Linuxエコシステムには弁護するリソースがあると述べている。

 Microsoftは2月25日、TomTomが自社特許8件を侵害しているとして、米国で訴訟を起こした。GPSナビゲーションソフトウェアに関するものだが、Linuxとの関連性を指摘する声が上がっている。

 Zemlin氏は、現時点では2社間の議論であり、「Linuxが論点に含まれるかどうかの仮説はすべきでない」としながらも、「もしこの訴訟がLinuxに向けられたものであれば、Linuxエコシステムには、あらゆるクレームに対して弁護する非常に精度の高いリソースがある」と述べている。

 そして、Linux Foundationでは最悪の事態に備えて、Open Invention Networkのパートナー企業や同Foundationの参加企業と協業し、Linuxに関連する特許問題に対応する準備を整えていると述べている。

 Zemlin氏はまた、特許侵害訴訟というMicrosoftの行為に対し、「ソフトウェア産業を苦しめるだけであって、顧客の最大の利益につながらない」と批判している。

The Linux Foundation
http://www.linux-foundation.org