Linux特許企業のOIN、個人ベンチャー向け特許購入プログラムを発表
Linux特許企業のOpen Invention Network(OIN)は8月3日(米国時間)、個人起業家を対象とした特許購入プログラム「Distinguished Inventors Patent Acquisition」を発表した。すでに同プログラムの下、オブジェクト主導スクリプト技術ベンダーの米V-Graphより2件の特許を取得したという。
OINは、米IBM、米Novell、米Red Hatらが2005年に立ち上げた企業。Linuxに対し特許を主張しないことに合意した企業に対し、購入した特許をロイヤリティフリーで提供している。
Distinguished Inventors Patent Acquisitionは、個人投資家やベンチャー起業家から特許を購入するプログラム。自分たちの特許を収益に代えるにあたって、特許トロール事業者やイノベーションを阻害しようとする大企業に特許を売りたくないと考える投資家や起業家向けとしている。
OINは同プログラムの下、「標準化したオブジェクトと複数のビューを利用する視覚主導のコンピュータ支援アプリケーション開発システム」と記述された米国特許2件をV-Graphから購入したという。V-Graphの設立者、Robert Morris氏は、「自社の発明を建設的に利用してもらうにあたって、OINに提供することが最善と考えた」とコメントしている。
Open Invention Network
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