米IBMが「Ubuntu」採用仮想デスクトップを発表──MSフリーを実現

 米IBMは12月4日(米国時間)、英Canonicalと米Virtual Bridgesとともに開発したLinuxベースの仮想デスクトップソリューションを発表、提供を開始した。コストや管理を大幅に削減できるという。

 このソリューションは、Virtual BridgesのKVMベース仮想デスクトップ技術「Virtual Enterprise Remote Desktop Environment(VERDE)」、CanonicalのLinuxディストリビューション「Ubuntu」、IBMの「Open Collaboration Client Solution software(OCCS)」で構成される。OCCSは、「Lotus Symphony」「Lotus Notes」などのアプリケーションを土台としたもので、ファイルフォーマットはOpenDocument Format(ODF)をサポートする。米Microsoftの技術を利用しない代替ソリューションとして売り込む。

 サーバーでソフトウェアをホスティングし、仮想デスクトップ技術を利用するため、エンドユーザーはインターネットに接続されたマシンからアクセスが可能。物理マシンに制限されない。管理者は、ソフトウェアやアプリケーションを集中管理できる。

 コストはMicrosoftの「Windows」「Office」などを導入する場合と比較して、ソフトウェアライセンスが1ユーザーあたり500~800ドル、ハードウェアは258ドル削減できるという。サービスでも、PCサポートコストで90%、セキュリティとユーザー管理で50%、ヘルプデスク関連で50%、ソフトウェア導入で50%などの削減が期待できるという。

 同ソリューションは、IBMとVirtual Bridges経由で提供される。価格は1ユーザー49ドル(1000ユーザーの場合)。ボリュームディスカウントもある。

米IBM
http://www.ibm.com

米Virtual Bridges
http://www.vbridges.com/