OOXMLのISO標準化をめぐり、ノルウェーの標準化団体13人が抗議辞任

 今年4月の国際標準化機構(ISO)による米Microsoftのドキュメントフォーマット「OOXML」承認について、ノルウェーの標準化団体であるStandard Norgeのメンバー13人が、プロセスに抗議して辞任した。

 9月29日付の公開書簡では、辞任の理由として、今回の投票でStandard Norgeの投票プロセスに抗議し、自分たちの技術コミッティよりもMicrosoftの書簡を優先させたこと、技術や社会利益よりも商業的な利益を追求したこと、Standard NorgeとISOはルールに違反したこと、ITセクターの信頼を失ったことなどを記している。OOXMLの標準化に関する技術コミッティは23人で構成されており、同公開書簡には過半数の13人が署名している。

 ノルウェーは2007年の初回のISO投票では反対票を投じていたが、今年はじめの投票では賛成に転じていた。Standard Norge内の投票では、反対票が賛成票を大差(80%)で上回っており、コミッティの会長Steve Pepper氏はISOに対し、ノルウェー票を集計から除外することを求めるとともに、同国通商省による調査を呼びかけていた。

Standard Norge
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