米SGIがOpenGLのオープンソースライセンスを改定、オープン化を促進

 米Silicon Graphics(SGI)は9月19日(米国時間)、グラフィックAPI「OpenGL」を公開するライセンスを一新した「SGI Free Software License B Version 2.0」を発表した。フリー/オープンソースコミュニティのニーズに沿うものになったという。

 SGIは1999年に、2Dおよび3DグラフィックソフトウェアのOpenGLをSGI Free Software License BとGLX Public Licenseの下で公開したが、このライセンスではフリーソフトウェア開発者には制約があった。今回Free Software Foundation(FSF)、仕様を取りまとめている米Khronos Gropなどの支援を得て、ライセンスを改定した。

 新しいライセンスは、Linuxデスクトップで用いられるX.Orgの「X11」のライセンスを反映し、フリーソフトウェアの定義にあわせたものにした。新ライセンスは、「SGI OpenGL Sample Implementation」、GLX API、GPL拡張に適用し、「X Window System」との接続がより容易になる。これにより、MesaとX.Orgの両プロジェクトは、OpenGLをGNU/Linuxで配信できるという。

米Silicon Graphics(SGI)
http://www.sgi.com