MozillaとKhronos、3DアクセラレーションのWeb標準策定へ──米Googleも支援

 3DグラフィックAPI「OpenGL」で知られる標準化団体Khronos Groupは3月24日(米国時間)、Mozilla Foundationとともに、Webブラウザでの3Dグラフィックスを高速化することを目的とした作業部会「Accelerated 3D on Web」を設立することを発表した。米Googleも賛同を寄せている。

 同作業部会は、Mozillaの提案を受けてKhronosが立ち上げるもの。ゲームなどで利用されている3DグラフィックをWebブラウザで実現するニーズが高まっており、それに応えるという。Khronosのオープンな標準策定プロセスを利用して、オープンな標準を策定する。会長はMozillaが務め、今後参加企業を募る。

 Mozillaは、EMCAScript(JavaScriptのEcma International標準)コンテナでOpenGL ES 2.0を提供することを提案、組み込みプラットフォームがネイディブなグラフィックAPIとして採用する「OpenGL EL」と全デスクトップに対応したOpenGLを融合することで、さまざまな可能性をもたらすという。作業部会では、これ以外にもさまざまなアプローチを検討していく。

 Mozillaは、次期版「Firefox 3.5」以降で作業部会の成果を取り込んでいく。作業部会は今年4月に活動を開始し、1年後に最初の仕様を公開する計画だ。

Khronos Group
http://www.khronos.org

Mozilla Foundation
http://www.mozilla.org